腸内環境を整えることは美容と健康を保つうえで
大変重要になってきます。
なぜなら私たちの体の免疫細胞の60%~70%は
腸内にあるからです。
腸の状態が正常に働いていれば
細菌やウィルスの侵入を防ぐことができ
病気になりにくい体になります。
腸内には善玉菌、日和見菌、悪玉菌がいます。
このバランスが2:7:1となっているのが理想的です。
日和見菌というのは優勢な方の菌に傾くので
善玉菌より悪玉菌が多いと腸内環境は悪化してしまいます。
年齢とともに腸内環境が変化していき
60歳を過ぎると善玉菌と悪玉菌の比率が徐々に逆転していくので
意識して腸内環境のバランスを整えていくことも必要です。
体の健康だけでなく心の健康も
腸内環境と深いかかわりがあります。
実際にうつ病の患者さんには
便秘や下痢が多いというデータがあるそうです。
心の平穏を保つにはセロトニンという
ホルモンの分泌が大きくかかわっています。
幸せホルモンといわれるセロトニンの90%が腸管で作られています。
セロトニンには自律神経のバランスを整えて
心を前向きにしてくれる作用があります。
イライラなどの興奮物質であるノルアドレナリンやドーパミンの
暴走を抑える働きをしてくれる効果があります。
腸は第二の脳といわれているように
様々な働きをしてくれています。
各器官と複雑にコミュニケーションをとり連携しています。
空港に例えるならハブ空港(地域の拠点となる空港)的存在です。
腸内環境が悪化すれば各臓器の働きにも
影響が出ることがおわかりでしょう。
腸内環境をいい状態に保つためには
食事や生活習慣を腸が喜ぶ内容に変えていく必要があります。
誰もが食事や生活習慣の大切さは認識していると思います。
食生活によって、乾癬にも関係があるといわれている
リーキーガット症候群になってしまったり
生活習慣によって腸内環境のバランスを崩し
あらゆる疾患が引き起こされてしまう原因につながります。
精神的なことにも影響されてしまう腸。
緊張や落ち込みなどのストレスや不摂生で自律神経が乱れると
腸内環境が悪化してしまいます。
自律神経のバランスが乱れると悪玉菌を殺菌処理する
腸管の動きを正常にコントロールできなくなり
悪玉菌を抑える作用が不十分になります。
腸は体の司令塔の役割があるからこそ
外部からのいろんな刺激に敏感で影響を受けやすい。
だからこそ私たちの心身の健康を守ることができるんですね。
自分の腸の負担を減らし、守ってあげられるのは自分の他に誰もいません。
腸が自分を守ってくれているように。